日常茶飯事のおぼえがき

うつわ継ぎ山鳥

民藝を中心とした普段使いの器の修理をしています 
お問い合わせはPC表示にてCONTACT US(BLOG MAIL)から受付しております。
お気軽にお訊ねください。







普段使いに



  
 

 

 

身近な漆製品と聞くと黒や赤などの塗りの椀のイメージがありますが、木目を楽しめる拭き漆(擦り漆)製品も捨てがたいです。

拭き漆製品を気軽に感じてもらえるよう、前記事で少し触れましたが寺家スタジオさんで行っているワークショップでは半分の時間を割いて木製の使い捨てスプーンを拭き漆で仕上げています。
 

 

白いスプーンが無塗装、左がワークショップで拭き漆をして半年立ったものです。両脇のやや小ぶりなものは昔アイスを買うともらえた木のスプーンに拭き漆をしてから数年経ち、透明度が増しました。

 

家ではランチで持ち帰った割りばし、100円ショップの竹アイスクリームスプーン、ワンコインのフォークなど、塗装の剥げてしまった木製品の手入れにも漆を使っています。安価なものでも漆を塗ると木目がいきいき浮かび上がり、口に当てた感触もやわらかく、とても使い心地のよいものになります。またそうめん箱の蓋に拭き漆をするとお茶の時間にちょうど良い小ぶりの折敷を作ることができます。

日常の質を上等に保つものとして、また気軽な漆製品をきっかけに職人さんが作る木漆工の仕事の美しさや丈夫さにあらためて気づくこともあるかと思います。

ワークショップでも金継ぎから漆に興味を持ったと仰る方も多く、ぜひ身近な道具で漆を楽しんでもらえたらと思います。

 

 

- 17:04 comments(0)
寺家ハウス金継ぎ教室

        

 

横浜市青葉区寺のギャラリー「JIKE STUDIO」さんにて昨年9月から全4回のワークショップ(金継ぎ体験教室)を、また11月からは体験クラスの希望者を引き継ぐ形で、ステップアップ講座全6回の金継ぎ教室を行いました。

初めて講師として立ち、約半年にわたる全日程が無事終わり、また各回に出席いただいたみなさまと一緒にとても有意義な時間を過ごすことができました。ほんとうにありがとうございました。

引き続き3月15日(木)からvol.2として初心者ワークショップをもたせていただくことになりましたので、それぞれの内容等についてご案内します。(現在この回は定員に達しております)

 

ワークショップ(体験クラス全4回)は初めて漆を扱う方を対象にしたクラスです。漆の特性および金継ぎに使う道具や材料、工程手順の説明のあと、講師側で準備した材料や作成した麦漆・錆漆を使って作業を行います。更に同時進行でテイクアウト用の木製スプーンに拭き漆作業をしていきます。拭き漆作業は簡易ながら塗装材料としての使用感を体験しつつ、漆製品の美しさを実感していただけると思います。

ステップアップコース(金継ぎ教室全6回)へ引き続き参加される場合、道具のない方には一式購入できるよう手配いたします。実際に自分で麦漆や錆漆を作り、体験回より傷の大きなものを直していきます。ワークショップで直したうつわをより丁寧に修繕することもできます。(vol.1の回では陶磁器のほかに漆器や乾燥でヒビが入ってしまった欅の丸盆など木製品の直しに取り組まれてる方、ガラス用漆を使って切子硝子の欠けを直す方もおられました。)基本的には体験クラスを終えられた方を対象としていますが、過去に自分で漆を使った直しの経験がある方にもおすすめします。

各クラスとも2週間毎の開催でやや忙しさはありますが、まだ作業の記憶が新しいうちに次に取り掛かるので手や目の慣れが比較的早いように思います。

 

漆を使った修理は本来丁寧に進めると場合によっては数か月かかるものなので、2週間おき10回分の仕上がりは多少粗削りなのですが、まずは手順や材料の特性を理解し、教室終了後も生活リズムに合わせ自宅使いのものを漆で金継ぎ修理できることを目標に習得のお手伝いをしていきます。

ワークショップ並びに金継ぎ教室選びの参考になれば幸いです。

 

なおワークショップ並びに金継ぎ教室へのご質問等、詳細は「JIKE STUDIO」さんへお問合せくださいませ。

 

 

金継教室の様子

(ステップアップコースvol.1の様子)
     


 

repair 16:35 comments(0)
新年に思うこと

   
 

 

 

 

あけましておめでとうございます。

日々の雑感や修理の記録をツイッターやインスタグラムで気軽に投稿するようにようになってから、深く考える時間が減りブログからだんだんと距離が遠くなってしまいました。今年は頭に浮かんだことをもう少し丁寧に掘り下げ、少しずつ文章に転換できればと思っています。

 

相変わらず家事中心の生活ながら、昨年は従来通りのご依頼に加え和食器専門店、古美術古民藝店から常時のご縁をいただき、修理に対するご要望の幅も広がりましたので、より良い仕事をするため蒔絵師一級技能保持の先生に師事し本格的な蒔絵の習得、作品の発表に向け技術向上に努めています。さらに昨秋から青葉台の「寺家スタジオ」さんにて金継ぎ教室を受け持たせていただくなど、外へ出る機会も増えた変化の年になりました。

 

普段使いのうつわを修理をするときに気を付けていることは、今後の使用にしっかり耐えることと直し跡の心地良さです。

お預かりするものはいつもの食事に使うものですから、一度破損したものを気兼ねなく使い続けるために接着はできる限り強靭かつ安全であること、食卓に並べたときに継ぎの景色が邪魔にならないことです。

そのため漆を小麦粉や砥の粉と組み合わせ時間をかけて形をもとに戻し、角は丸みを持たせ、装飾もそれに合わせて太くしたり簡素化したりしながら作業過程で都度修正し、うつわに一番相応しい、元気な姿に戻してお返しするようにしています。

 

かたや骨董など古物を手掛けるときは、頑丈さや健康とは逆の、儚さや危うさや滅んでいく姿を美と捉え、全体を修理で覆いつくさないよう気を配ります。全てものは破損の道をたどるのですが、古くから伝えられてきたものは道が長く、更に進む過程で美しさをもろさの中に内包していきます。その美を掴んで咀嚼して、ふさわしく仕上げるための意識や気配りがまだまだ十分にできていない状況で、何を足がかりに理解すればよいのか随分悩み、分からないことが怖さになり、不安を抱えながら作業を進めることもありました。

 

「美を意識する暮らし方」 年初に立てた今年の目標の柱です。

改めて文字でみると気負いすぎでなんだか恥ずかしいのですが、継ぎをするときに自分の手先から伝わってくる美しさを理解するには、生活に美意識を持つことが最初の糸口なのではと思いました。あまり深く眠れなかった晩に浮かんだまだ拙い感覚の目標も、掌でずっと転がしているうちにいつか形になるかもしれません。

 

ただ漠然と見るのではなく焦点を絞って照準を合わせる。丁寧で美しさを意識する暮らし方をするというのは集中力もいりますが、家族の変化が進む段階に差し掛かり、手をかける対象が移りつつある生活を見つめなおすよい機会になると思います。

いただいたお仕事に感謝し引き続き励んで参ります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

other 12:03 comments(1)
お直し問い合わせとうつわ送付方法について

    

 

当ブログはじめSNSで「うつわ継ぎ山鳥」を見てくだりありがとうございます。おかげさまで全国からお問合せをいただくことが多くなりました。個人で活動するためにネット環境は不可欠ですがその便利さを実感し、仕事をいただけるありがたさをかみしめています。あらためて問合せ方法についてご案内申し上げます。

(blogはサイトトップとプロフィール欄に、インスタグラムではプロフィール欄に記載しておりますのでこちらもご参照ください)

 

*blog「日常茶飯事のおぼえがき」からお問合せ(PC用の表示が必要です)

ブログ右サイド「CONTACT US」にお名前とアドレス、お問合せ内容を入力し送信→うつわ継ぎ山鳥の連絡用アドレスに転送、こちらから指定アドレスへ必要事項等の返信

 

*Facebook「うつわ継ぎ山鳥」からのお問合せ

「メッセージを送信」をクリックし、お問合せ内容入力後送信

 

どちらも修理の見積もりが必要な場合は破損状態がわかる画像を添付していただけると助かります。

ご依頼がお決まりの方はメール以外の連絡先(ご住所またはお電話番号どちらか片方でも結構です)をお知らせください。過去に送付先をお伝えしたあとご連絡がないことが数度あり、セキュリティー対策としてお願いしております。

またInstagramでこちらからフォローしている方以外のDMお問い合わせは画像の拡大機能がないため受付しておりませんのでお手数ですが上記いずれかでご連絡くださいませ。

 

修理のうつわを送っていただく場合、破片は張り合わせず新聞紙またはプチプなどの緩衝材で包み、箱に詰めた後、振ってもうつわ同士が動かないよう間にも緩衝材を挟んでください。小さなかけらはファスナー付きの小袋またはティッシュなど柔らかいもので別に包んでください。

 

修理期間は小さな欠けや接合でひと月ほど、大きな割れですと半年以上かかります。

お預かり順に修理をしていますが現在お返しまで数か月ほどお時間をいただいています。

 

ご不自由やご面倒をおかけすることが多く恐縮ではございますが、以上ご了承くださいますようお願いいたします。

- 23:03 comments(0)
今年もよろしくお願いします

                              

 

 

年賀状は準備が大変ですがいただくとうれしいもの。

夫は会社関連やごく親しい友人と親戚に、わたしはここ数年出せたり出せなかったりで、やり取り続いている方が随分減りましたが先ほどようやく自分の年賀状を投函してきました。SNSで日付が変わる瞬間に新年の挨拶ができるようになっても出さないことに後ろめたさが残る世代です。

同じころに子が生まれ成長した姿を写真付きでやり取りしていたころから時間を経て、家族を省き自分の名前で出すようになったというのも、今までの場所から自立し自分の道を歩みなおすような気持にもなりました。

「自分の道」と書くと大げさな感じもしますが、お母さん一辺倒だった役割が少しずつそれ以外の役目を担うようになり、他に居場所があるというのはとてもありがたいことです。特に継ぎの仕事を受けさせてもらうようになってから、誰かの役に立っている充実感が外へと広がり、家庭内に収まっていた枠も日増しに大きくなっています。

 

うつわを直す。骨董でも美術品でもなく普段使いを直すことにこれまで以上の注目が集まっています。

日々の暮らしを共にする道具、自分の生活の営みを象徴するものとしてうつわの地位が高くなり、新しく買い換える以上の金額を払っても直しを依頼する気持ちは私もずっと持っているのでとてもよく分かります。

依頼があれば大抵のものは引き受けますし、それが自分の好きなもと共通点が多いと親近感も沸き、作業をしている時間がとても愛おしいのです。

しかし逆側から見ると、自分の手がけるものは時間や材料費などから考えてもったいないからという理由では設定できない価格なので、時々ほかの方の簡易直しを拝見する機会があるとニーズの多さに心が揺れることがあります。

 

そういう時に自分の役割を考え、軸の先を探します。

土地の土で作られたもの、必要な要素がそぎ落とした先に辿り着いたもの、長い年月をかけて愛されたもの。この先も人生のそばに置きたいと思うものに向き合うために、先人の技や生活に思いを馳せ、通過地点にいるということを意識しながら取り組んでいくというところに理想があります。淘汰されながら変わらないもの大切にして受け止め、多くのなかから選んで問合せしてくださる感謝を持ち、その後の使用が美しいものであるように心を砕く。作業は淡々と進めていくことを旨とし、理想は永遠に続く絨毯のように常にある下敷きとして心がけていきたいと思います。

 

本年も変わらず精進してまいります。どうぞよろしくお願いします。
 

other 15:13 comments(0)
2016

                

今年も残すところあと2週間ほどとなりました。

数年前、私物や昔からの友人の物など気軽な身内の預かりから始めた器修理は、友人や人づてでより多くの方にご紹介していただき、毎年数ページ余裕を残して終了していた記録のファイルも今年は一冊では収まらないほど沢山のご依頼がありました。

まだまだ拙い技術であるにも関わらず、出来上がりを楽しみに待ってくださることに感謝いたしますとともに預けてくださること心からお礼申し上げます。

新しく買い換えるより、修理を選んでいただいたことへの責任はとても重みがありますが、捨てるしかなかったものが手当で蘇生し、お返し後、再び食卓で使われることに喜びを感じます。また最近はその由来も多岐にわたり、何百年も前に作られたもの、ご本人作のもの、由緒あるものなど、本来ならあまり自分の生活では縁のないものが手の中にあるというのは、格別のうれしさを感じるひと時です。

一部の人にしか馴染みがなかった「金継ぎ」という言葉も、この1〜2年ですっかり定着してきた気がします。

直しができる方もたくさん増えました。また古典的な方法以外に新素材を使う手法で、少し前までは伝統工芸経験者や修復士が中心だった世界がより身近に感じられるようになりました。

私は漆や砥の粉の艶や質感がとても好きで、直す材料も昔から使われているものが中心になりますが、自然界最強接着強度のある漆でも破損の箇所や状態によっては化学材料の補助が必要なときもあるので、それぞれの特性を生かし不足は補って一番使いやすい状態でお返しできるよう、これからも日々技術を磨き、勉強を重ね精進していきます。

修理完成後のうつわの様子はインスタグラム、ツイッター、フェイスブックなど複数の媒体で発信しているので、自分なりの修理に対する内面の思いが中心になるブログは更新がかなり怠慢な状態ですが、今後とも細々と続けてまいりますので気長にお付き合いいただけると幸いです。

repair 22:08 comments(0)
河井寛次郎記念館へ

 

先週は法事で大阪へ。

前日少しだけ時間があったので京都で新幹線を降りて

大混雑の駅前から路線バスに乗り、

以前から行きたかった河井寛次郎記念館を

初めて訪れました。

 

入館してみると受付の職員の方以外人はおらず

落ち着きのある空間を独り占めして堪能、

贅沢な時間を過ごしました。

道すがら車窓から見た寺や博物館には

どこも観光客が大勢いたのとは対照的で、

なんとも心が落ち着く素晴らしい場所でした。

 

自作の自在鉤や餅花が飾られ友人も寛いだ囲炉裏端、

手仕事の美しい収集品、丸い石が置かれた中庭、

神々しいほどの登り窯、

夏の展示替えをしたばかりの作品など、

記念館ならではの見応えあるものばかりでしたが

特に惹かれたのは作陶を行った仕事場や

日々の食卓のうつわ、

水回りなど普段の生活の場だったところです。

 

横で見守ってくださる存在を感じながら仕事を

されていたのだろうかと想像しながら

ガラスにへばりついて。

一つ一つが落ち着き払って清々しい仕事場。

 

 

 

自由に心を解放した作品と対照的に感じた日常のうつわ。

料理を引き立て使いやすそうな色合いで、

どれも控えめな品のあるものばかり。

 

 

 

使われていた当時も隅々まで気持ちが行き届いていたに違いないと

感じた水回り。

水屋も残っているのであれば拝見してみたい。

 

縁あって民藝という枠に関わり深いものを

買う機会が多くなったのですが

自分の中でなんとなく言葉だけが独り歩きしてしまって、

あまり深く考えてきてはいませんでした。

この2,3年ほどは少しずつ勉強する機会も増えて、

単に気に入ったものを手元に置くだけではなく、

その奥にあるものを自分の目で見られるようになるために

先人たちが大切にしてきたものを取り入れ

租借したいと考えていたこともあり、

とてもよい刺激になりました。

 

 

 

 

 

 

 

go out 12:07 comments(0)
直し






修理の種類にはひび(にゅう)、割れ、欠け、欠損、ほつれなどがあります。
お預かりしたものは、接着に小麦粉(強力粉とグルテンを混ぜています)に水分を加え生漆と練り合わせた麦漆、欠損やほつれ埋めには錆土(山科産の砥の粉)に水分を加え生漆と混ぜ合わせた錆漆を使っています。
基本漆仕上げでお返ししていますが、加飾の必要があれば銀や金の蒔きを施しています。

割れて接合した場所には麦漆が、ほつれや欠けで錆土を乗せた部分は錆漆が足がかりとなるので、しっかりと硬化した後、塗った漆は丈夫さを保ち比較的はがれにくくなります。
またヒビに希釈した漆を筆でなぞっていくと毛細管現象で割れた部分に漆が染みわたり、硬化することで接着が完了します。漆は自然界最強の接着力がありますが、その力全てを発揮できるのは完全に乾いてからで、それまで時間がかかるのでお預かりしてからお返しするまで、数か月お時間をいただくこともあります。
完全に乾いた漆でかぶれることはありません。

民藝の窯元で作られたものを多くお預かりするのですが、その土地で採取された土で作陶されたものを直して感じるのは自然のもの同士相性の良さで、接合した線の蒔きをしなくても漆仕上げのままでお互いの良さが引き立ちますし、またその素朴さが毎日の器によく似合うと思います。


 
repair 12:10 comments(8)
下地
        

割れの数の多い修理を複数お預かりし、仕上げていく過程で
これまでの作業にいくつかの改善点があることに気づき、
蒔きの表面を丁寧に仕上げていくことを今まで以上に意識して取り組んでいます。

私は通常蒔いて仕上げる場合、接合に使った麦漆の余分のバリを取り除いた後、
錆漆でほつれを埋め、仕上げの研ぎのあと漆を数度かけてから蒔きます。
この方法ですと全ての線を均一に研ぎあげるまで、数工程をかけなければならず
表面も美しさを優先し漆を多くかけると、徐々に線が太くなってしまいます。
鏡面のような仕上げに余計な時間をかけてしまうことも多くありました。
今とりかかっているうつわも、初回に蒔いたときは線が太くなり、
また研ぎもばらばらで丁寧にとりかかったものの
散漫な印象に仕上がってしまいました。

蒔きは凹凸の影が目立つと荒々しく味が出すぎ、雑な印象になってしまいます。
それが似合うものもありますが、基本はできるだけ表面を平らに仕上げるのが
美しく見えるコツであり、また線のふくらみは古いものの場合、
厚みを持たせて仕上げると古典的な印象がより強調されて
直した部分が馴染みやすいように思います。

今回はきめ細かく繊細な印象の仕上げにしたかった高麗は炭パウダーを、
グラマラスな表情に仕上げたかった磁器は下地に錫粉をと使い分け、
最初に頭に浮かんだイメージに近づきました。

下地や漆をかける回数を器に合わせて考えるのは
またそれはそれで悩ましくもあるのですが
地の部分から重なる漆で蒔きの表情には深みが出ます。
接着剤で接合したものとはやはり大きな違いがあり、
仕上がってみれば見えない部分の大切さを強く感じます。


















 
repair 14:27 comments(0)
新しい年に
        

新しい年を迎えました。
Instagramやfacebook中心となり更新の少ないブログですが
昨年も多くの方に見ていただき、また継ぎをされる方が増えている中、
直しの依頼を多くいただき、本当にありがたく、心からお礼申し上げます。

修理依頼も、素朴な土ものはもちろん、作家の作品や古いものなど
今まで以上に種類や量が増え、
ひとつひとつ向き合いながら漆や蒔きの種類の選択、
長く使っていただくための工夫を
考えながら進めております。
木端微塵の器やばらばらになってしまった大皿や
ガラスも多く任せていただくようになり、
修理が完了したときの充実感を感じつつ、
時には必要な強度や線のバランスなど、
仕上がりのイメージが沸かず、
なかなか次に進まないこともありますが、
しかしそれも修理の面白さとして試行錯誤を楽しみながら作業をしています。

麦漆を作る際のグルテン配合、炭の使用、研磨の方法は
新たに試して実践しているものです。
ガラスはまだ正解が確定出来ず、問題に直面するたび悩んでいるので
今年はもう一歩進化した作業ができるように、意識して取り組みたいと思います。

去年は普段の籠り癖を返上し、積極的にならなければと
多くの方に会いに行き、とても刺激的な年になりました。
これからも繋がったご縁を大切にし、
また今年の目標として、実際に見聞きする学ぶ機会を
増やしていきたいと思っております。

本年もどうぞよろしくお願いします。



 
- 16:29 comments(0)
CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< April 2018 >>
LINKS
PROFILE
CONTACT US
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES


SPONSORED LINKS