金継ぎを習い始めてからら家で放置していたかけたままの器、割れて捨てずにいたものなど
いろんな器が日の目を見ている。
もともと器や骨董がすきではいたけど割れるとどうしようもなく
市販の接着剤でその場しのぎの処置をしていたのだけど
接着剤はどんなものでもそのままにしておくと黄ばんで汚れが付着し
あまり使いたくないものになってしまう。
茶道具や美術品ならともかく、普段の家での食器になかなか大枚をはたいて
直す持ち合わせもなく、本当に大切なものだけ数枚専門家に出したりしたけど
こうやって漆をかけられるようになって気が楽になった。
食器熱、骨董熱がまたぶりかえしそう。
もともと会社勤めだった方がはじめられた骨董店のオーナーに
色々教えていただいた時期が合ったのだけど、
残念ながら数年前に亡くなられてしまった。
お店は奥様が引き継がれ、古代布でつくるお仕覆の教室などが行われている。
先日そのお店をたずね、近況と次にかうものを物色しに伺った。
もともと欠けたものや直しのものが多かった店だけど、ご主人が亡くなられたあと
少し整理されたようで、仏教美術の小品、中国のもの、思い入れのあるものなど、
奥様が気に入ってるもの中心に残されてるよう。
勉強のために、奥様お気に入りの工芸のものや古い直しのものなど見せていただき
興味を持ったものなどの説明も色々してくださった。
15年近く前、うちの割れた器を数点、なくなったオーナーに直していただいたことがある。そのときも確か、割れた器をなおしてくれる手ごろなところがなく
オーナーに相談したら、直してあげると快く引き受けてくれたのだ。
当時の話をすると、奥様いわくその後ご主人は横浜カルチャーセンターで教室を持っておられ、生徒さんを何人かかかえてらしたそう。。
継ぎを勉強してると伝えた後ひとしきり直しの話で盛り上がったのだけど
お店の商品のなかで、継ぎを始めたころご主人が直した器をもう一度やり直したらどうかと
進められた。
ご主人が使った新漆は本漆ほどの接着力がなく、
せっかく直してもぽろっと取れてしまうというのはよく聞く。
そういう直しのものはアルコール拭きするとあっというまに取れてしまう。
数点、直して楽しそうなものを選ばせていただいて
家で数分アルコール拭きしてみると、見事にばらばらに。
高麗青磁の欠けを埋めた部分もパズルが取れたかのように外れ、
自分でつけなおし。。
一度銀を蒔いたのだけど
線が気に入る細さではなかったのと、欠けの部分との接合の滑らかさにかけるため
再度やり直し。
丁寧に、丁寧に。
そしてうまくなった暁には
奥様が大切にされている、ご主人直しの抹茶椀を再度治してほしいと頼まれている
このお椀、箱もとてもよく、ちゃんと由来も出処も伺ってきたはずなのに
やはりすっぽ抜けてる、、、。
ま、ここは頑張って習得し、いろいろ教えていただいたオーナーや奥様の
役に立てることを目標に、古いものの勉強などなど、、、、、
ゆくゆくは修理人として、
さらには器修理の教室なんぞ出来るよう、日々精進を繰り返すのみなのです。